創刊号(2019年11月号)

レモン食べとるけえ、レモンポークって言うんじゃないけえね

愛媛県の瀬戸内海に浮かぶ岩城島。1970年代に別名「青いレモンの島」と命名し、地域おこしのためレモンの栽培に力を入れてきました。この島にはそんなレモンの搾りかすを食べて育つ豚がいます。その名もレモンポーク。濃厚な脂身の旨味と、さっぱりとした後味が特徴。この豚を育てる松浦さんは、レモンポークの名前に込めた意味をこう話します。「僕が重視してるのは循環。ブランド豚として売りたくて名付けたわけじゃないけえ」。キーワードは、豚とレモンが島で織りなす「循環」。ここには、時代とともにわたしたちから遠ざかっている「当たり前の自然な暮らし」があります。